島香房の「商品開発」の考え方③ — 接点と訴求、そしてコンセプトが大事な理由

島香房では小ロットからODM/OEMを受け入れています。商品開発が初めての方や、これから物販を始めたい方に向けて、「何を作るか」の前に考えてほしい“接点・訴求・コンセプト”の重要性を、現場の実例とともにお伝えします。

これまでの記事では、
島香房が商品開発で大切にしている順番として

接点 → 訴求 → デザイン → 製品 → 技術

という考え方をお伝えしてきました。

第二部では、
「島ネロリのフェイス&ボディローション」を例に、
中身をほとんど変えずに、
出会う場所(接点)と伝え方(訴求)を変えることで、商品が育っていった過程をご紹介しました(詳しくはこちら→「島香房の「商品開発」の考え方② — 島ネロリのフェイス&ボディローションが教えてくれたこと」)。

今回はもう一歩手前に戻って、
その接点と訴求のさらに上位にある
**「コンセプト」**についてお話しします。

島香房のODM/OEM相談は、ほとんどが“はじめて”

島香房では、小ロットからODM/OEMをお受けしています。
そのため、ご相談に来られる方の多くが、

  • 化粧品や商品開発がはじめて
  • 物販自体が初挑戦
  • 起業したばかり、またはこれから始めたい

という方です。

ご依頼主も本当にさまざまで、

  • 農家さん
  • アロマ事業者
  • エステサロン・美容健康サロン
  • 美容師さん
  • 医師の方

など、バックグラウンドは違っても、
皆さんとてもまっすぐな動機を持って来てくださいます。

たとえば農家さんからは、

  • 「自分で育てた柑橘から、アロマやコスメを作りたい」
  • 「食品加工で出た残渣を、美容やコスメに再生したい」

というお話をよく伺います。

また、都市部でサロンを経営されている方からは、

  • 「地元の特産品を使った美容オイルを、お客様に使ってもらいたい」
  • 「自分のサロンらしいオリジナル商品を持ちたい」

というご相談もあります。

さらに、
「自分の地域には素材がないけれど、島香房のように原料の栽培から化粧品製造まで行っている工房と組んで、お客様に訴求したい」
というケースもあります。

どれも、聞いていてこちらが感動するような、素敵な思いです。

だからこそ、作る前に考えてほしいこと

こうしたご相談を受ける中で、
島香房が必ず最初にお聞きすることがあります。

それは、

  • 誰に届けたいのか(接点)
  • どんな場面で使ってほしいのか(訴求)

です。

言い換えると、

  • どんなお客様に貢献したいのか
  • お客様は、どんな悩みを抱えているのか
  • その悩みを、商品でどう解決してあげたいのか

ということ。

商品名や成分の話に入る前に、
まずここを一緒に整理します。

コンセプトは、その上位にある「道しるべ」

島香房では、
コンセプトは「接点」と「訴求」を統合したものだと考えています。

接点(誰に・どこで)
訴求(どんな場面で・どう使うか)

この二つを一文にまとめたものが、
商品開発における道しるべ=コンセプトです。

短い一文で表現できれば、
それは開発の羅針盤になります。

コンセプトの例

「島ネロリでつくる、寝る前のやさしい保湿
─ 50代の敏感肌の方が、コットンで安心して使えるローション」

この一文があれば、

  • 容器はドロッパーか、スプレーか
  • 成分表現で何を優先するか
  • パッケージのトーンは静かか、華やかか
  • 価格帯は日常使いか、特別感か

といった判断が、驚くほどしやすくなります。

また、この一文は
**ODM/OEM先へ渡すときの「共通言語」**にもなります。

「なんとなくこういう感じ」ではなく、
「この一文に沿って作る」という軸があることで、
認識のズレや行き違いを大きく減らすことができます。

「なぜ、あなたの石鹸が選ばれるのか?」

よくある問いです。

「なぜ、世の中にこんなに化粧品がある中で、
自分が作った石鹸や化粧水が選ばれるのか?」

正直に言うと、
やってみないと分からない部分もあります。

しかし同時に、
売れなかったときのリスクも考えなければいけません。

たとえば、

「自分が育てたみかんを原料にしているから」

これは、間違いなくひとつの価値です。

では一歩踏み込んで考えてみましょう。

  • 農園のファンは、何に惹かれているのか
  • 香りなのか、安心感なのか、作り手の姿勢なのか
  • その価値は、化粧品という形になったときも伝わるのか

ここを考えることも、コンセプトづくりの一部です。

こだわりは大切。でも、お客様は何を求めている?

開発相談で、よく聞く言葉があります。

「化粧品にするなら、うちの柑橘やハーブの精油しか入れたくない」
「他所の産地のものとブレンドしたくない」

生産者としてのこだわり、とても大切です。
島香房もまずはプロダクトアウトを大事にしています。

一方で、香りの世界では、

  • 柑橘はトップノートで揮発しやすい
  • 他のハーブや樹木とブレンドすることで、
    柑橘の良さがより引き立つ

という側面もあります。

最終的にお客様が求めているのは、

  • 100%自社産であることなのか
  • 心地よく毎日使えることなのか
  • 悩みが軽くなる実感なのか

そこを見極めるためにも、
**「どんなお客様に貢献したいのか」**という視点が欠かせません。

接点は「売り場」ではなく「関係づくり」

特に自社ECを軸にする場合、
大切なのは売る場所よりも、つながり方です。

  • LINE
  • Instagram
  • メルマガ

こうしたツールを通じて、
お客様と積極的にコミュニケーションを取ること。

商品を売るためだけでなく、

  • なぜ作ったのか
  • どう使ってほしいのか
  • 実際にどう感じてもらえたのか

そうしたやり取りが、
次の商品や訴求を育ててくれます。

ECは「棚」ではなく、
会話の延長線にある場所だと考えています。

技術の前に、どんな商売をしたいか

処方や成分、製造方法の話に入る前に、
ぜひ考えてみてください。

  • 自分は、どんなお客様に貢献したいのか
  • 商品を通して、どんな時間や体験を届けたいのか

そして、それを
身近な人や、今いるお客様に話してみてください。

「どう思う?」
「それ、使いたいかな?」

その反応が、
最初の接点であり、
コンセプトを磨くための大切な材料になります。

まずは、LINEでご相談ください

島香房では、
「オリジナルの商品を作りたいけどまだ漠然としている」
「まずは相談してみたいな」
という方にいきなり仕様書やロットの話に入ることはありません。

  • まだ言葉になっていないアイデア
  • ぼんやりした違和感
  • 何から考えればいいか分からない状態

そこからで大丈夫です。

・有料ミーティングもできます。
・商品化の前段階のご相談も歓迎しています。

商品開発は、
作ることよりも、考える時間の方がずっと大切です。

島香房は、
農家の素朴さを大切にしながら、
これからも「顔が見えるものづくり」を続けていきます。

次の一歩を考えている方の、
小さなヒントになればうれしいです。

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