島香房の「商品開発」の考え方② — 島ネロリのフェイス&ボディローションが教えてくれたこと

島香房の定番商品「島ネロリのフェイス&ボディローション(化粧水)」は、中身をほとんど変えずに、出会う場所や伝え方を変えることで育ってきました。現場の声、体験、オンラインの反応から見えてきた「接点」と「訴求」の大切さを、実例とともにお伝えします。

— 接点と訴求が変わると、同じ中身でも届く相手が変わる —

前回は、島香房が商品開発で大切にしている順番として
「接点 → 訴求 → デザイン → 製品 → 技術」
という考え方をご紹介しました。

第二部では、その考え方が実際の現場でどう生きているのかを、
島香房の定番商品のひとつ
「島ネロリのフェイス&ボディローション」
の変遷を通してお話しします。

この商品は、決して最初から今の形だったわけではありません。
むしろ「中身(製品)はほとんど変えずに、接点と伝え方が変わってきた商品」です。

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島香房の「商品開発」の考え方 — 小さな工房が大切にしている順番と理由

島香房の小さな工房が実践する商品開発の考え方を、現場の失敗談や気づきとともに分かりやすく紹介します。限られた資源でお客様に届く商品を作るための順番と理由を共有します。

ものづくりは教科書通りにはいきません。島香房は農家発の小さな化粧品工房です。設備も資金も限られている分、「まず誰に届くか」を決め、その人に届くかどうかを基準に商品を作っています。以下は現場での失敗や気づきを交えた、飾らない実務の考え方です。読んでくれた方の日々の選び方の参考になればうれしいです。

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お客様の声で振り返る2025— 香りとともに積み重なった一年の記録

島香房の2025年を、お客様から届いたメッセージやレビューとともに振り返ります。自社栽培・抽出・化粧品製造まで一貫生産で届けた香りの記録。

年末が近づいても、工房はまだ蒸気と香りに満ちています。柑橘の最盛期は続き、石鹸の仕込みや柑橘の蒸留作業は年内ギリギリまで。一息つく間もなく作業に追われる日々の合間に、ふと立ち止まってお客様から届いた言葉を読み返す──そんな時間が、今年を振り返る大切な瞬間になっています。

一年の終わりに行う大掃除や瓶の整理は、単なる作業ではなく、この一年を静かに見つめ直す時間でもあります。今日は、2025年に島香房へ寄せられたお客様の声を通して、この一年を振り返ってみたいと思います。

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冬の肌にやさしく寄り添う — 香りで整える冬のスキンケア習慣

冬の乾燥と敏感肌に寄り添う島香房の冬ケア。ネロリ化粧水・バーム・ベルガモット空間スプレー・ゆずオイルで朝昼夜の香りルーティンを紹介。

冬の島は、空気が澄み、風の音までも静かに感じられます。潮の香りと柑橘の気配がほんのり混ざり合うこの季節は、肌も心も、少し立ち止まって整えたくなる時間です。

冷たい風や暖房で乾きやすい冬は、肌のバリアが思っている以上に緊張します。朝と夜で肌の調子が変わることも多く、そんなときには「香り」を暮らしに取り入れることで、肌と心の両方を穏やかに整える手助けになります。島香房が大切にしているのは、素材の物語を感じられる使い方です。

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冬仕立ての香り — 冬至を前に、島のゆず仕事と暮らしで香る使い方

12月中旬、大三島で無農薬ゆずの皮むきと蒸留前仕事を行い、冬至に向けた「香りの仕込み」を進めています。果皮は精油に、剥き実はポン酢やジャムへ。冬の乾燥に寄り添う島ゆずのボディオイルとバスソルトの使い方も紹介します。

12月も中旬。冬至が近づくと、島の空気はさらに凛と引き締まり、昔からの習わしとともにゆずの香りが暮らしに戻ってきます。冬至にゆず湯に浸かる風習があるように(冬の体を温め、香りでほっとする時間をつくるため)、私たちもこの季節に合わせてゆずを仕込みます。今年も大三島の無農薬ゆずを手に、蒸留に向けた準備を進めています。寒さのなかで漂う柑橘の清々しい香りは、島の時間をそっと教えてくれるようです。

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ベルガモット ── 島香房の畑から精油、練り香水まで

島香房が自社栽培したベルガモットの果皮から抽出した精油の特徴と抽出法、一貫生産ならではの品質管理、そして練り香水バームなどの使い方をお伝えします。

肌寒さを感じる季節、緑色から黄色に移り変わるグラデーションが鮮やかに。どこか甘くて少しほろ苦い香りがしてきます。柑橘の香りのなかでも、ベルガモットはその「ほろ苦さ」と「柔らかな甘さ」が同居する、少しだけ大人の香りです。今日は、島香房が自社で育て、抽出し、最後は化粧品に仕立ててお届けしているベルガモットについて、畑のこと、抽出のこと、安全性、そしておすすめの楽しみ方まで、お話しします。

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蒸留の舞台裏 — 香りが生まれる瞬間のこと

蒸留の基本と島香房の少量生産で起きる微細な変化、現場での五感の観察について。蒸留が「香りという記憶」をどう閉じ込めるのかを、蒸留当日の空気や手順とともに綴ります。

朝早く、工房の窓から差し込む光が蒸留器の金属面に反射するとき、「今日はどんな香りかな?」と胸を躍らせます。蒸留とは、ただ精油を取り出す作業ではありません。植物が持つ一瞬の表情を見逃さず、瓶に閉じ込めるための“時間の仕事”です。今回は、島香房の蒸留の舞台裏を、できるだけわかりやすくご紹介します。

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島香房が大切にしていること──柑橘の香りと、ものづくりの背景

12月に入り、冷え込みがだいぶ深まってきました。
空気が澄んでくるこの季節は、香りをより鮮明に感じられる時期でもあります。
ふとした瞬間に精油のボトルを開けると、どこか懐かしい記憶が広がり、心がゆるむ——そんな体験が増えてくる頃ではないでしょうか。

今日は、実ははじめてのブログ(正確に言うと再開しました)。島香房が日々のものづくりで大切にしていることを、少しゆっくりと綴ってみようと思います。
初めての方にも、長く愛用してくださっている方にも、「島香房の香りってどう生まれているの?」という背景を、少しでも感じていただけたら嬉しいです。

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